日々資産を増やしていき、経済的自由を目指している方が増えてきていますね。
ただ同時に
良いものだと聞いて買ったけど、すぐに壊れてしまった・・・
高いコンサル料を支払ってしまった・・・
お金を払ったけど、全然違う商品が届いた(もしくは届かない)・・・
という悲しいお話を聞くこともTwitterなどではよく目にするようになりました。
残念ながらこういった詐欺的な話は、私たちの周りにあふれているようです。
そして、これらのことに巻き込まれると、少なからず資産に被害を受けてしまって、
せっかく築き上げてきた資産が減らされてしまうことに繋がります。
また、被害を一度でも受けると疑心暗鬼になってしまって
といったように挑戦すること、変化することをシャットアウトしてしまうことに繋がることでしょう。
さらに、資産を共有して入る家族との間にもヒビが入ってしまい、修復に時間がかかることもあります。
どちらにせよ、罠に引っ掛かると、多大な時間と費用がかかることでしょう。
そこで今回は、
現役銀行員である夫猫が実際に窓口で相談された詐欺と思われるお話を記事にしました。
この記事を通して「あれ、これって詐欺じゃない?」という判断材料を知識として入れてもらえれば、リアルでもネットでも被害を未然に防ぐことが出来るのではないかと考えます。
少しでもみなさまの資産を守る機会になれば幸いです。
※実際に犯罪として警察に受理されたかまではわからない内容を含みます。
※ただし話は全て実話であり、手口が実際にあった犯罪方法と酷似していると判断したものだけ取り上げています。
夫猫は現役の銀行員です。
今年で8年目になりました。
それでは1つずつ見ていきましょう。
1、オレオレ詐欺

定番と言えば定番の詐欺ですね。
子どもを装って、電話をかけ、事故や病気だと言ってお金を振り込んで欲しいと言ってくるのが典型的です。
もしくは別の人が家に行くから、その人に渡してほしいと言ってくるパターンもありますね。
「自分は引っ掛からないから大丈夫!」という方が引っ掛かってしまうのはよく聞く話です。
本当に自分は引っ掛からないかもしれませんが、自分の家族が被害にあうかもしれません。
北海道内で詐欺事件が起こると、夫猫の勤め先で情報の共有化がされます。
かなりの頻度で情報提供が来るのですが、
2020年に東京では566件19億円の被害が出ているようです。
私たちが住む北海道でも発生しており、都会じゃないから大丈夫ということはありません。
実際に窓口業務をしている際に70代くらいのお客様から
というお話を聞かせていただいて、身近に魔の手が潜んでいることを認識しました。
また、実際に振り込んでしまって、口座情報が洩れているので止めてほしいというお電話をいただくこともありました。
北海道の地方でもこういったことが起きているので、日ごろから意識しておくことが大事です。
ちなみに事件によっては被害にあって、犯人が捕まってもお金が戻ってこないことも多いようです。
お金を直接手渡ししてしまった場合や、振り込んだ先の口座からお金を引き出されてしまうと、被害金の救済を受けられないようです。
詐欺にあっても警察に言えばなんとかなるわけではありません。
自分と家族を守る意識をもちましょう。
2、オンラインカジノ詐欺

こちらは最近窓口でご相談いただいたお話です。
20~30代くらいの男性
とのご相談を受けましたが、口座は正常な状態であることは確認でき、銀行としてはもうできることはありませんでした。
お客さまから見せてもらったメールには確かに送金完了のメール。
着金の期日はとうに過ぎていることも確認できました。
この時点で「オンラインカジノ詐欺」の記事を思い出しました。
カジノで勝ったとしても払い出しが出来ないことが過去にも沢山あったようです。
オンラインカジノ自体はしっかりとしているところであれば問題ない(グレーとも言われています)のですが、サイトによっては悪質なところもあるようです。
しかもほとんどの運営が海外ということもあって、警察もあまり動いてくれないようです。
こうなるとカジノをするために入金したお金も手元に戻ってこないことが考えられ、大きな被害になります。
お客さまはこの後警察に行くと言っていましたが、その後どうなったかはわかりません。
3、国際ロマンス詐欺

これは金融機関にお勤めの方であれば聞いたことがあるかもしれません。
具体的な手口としては、SNS等で知り合った外国の人からお金を振り込んでくれないかと言われるという内容です。
そして振り込まれるとやり取りが出来なくなるか、届かないと言って再送金のメッセージがくるか、別の事情を言ってさらに送金させるかということに繋がります。
何故騙されるかといえば、人の恋愛感情を巧みに利用しているからです。
言葉巧みに相手に好意を持っているかのように振る舞い、気持ちを自分に向けていくことで、お金を引っ張ろうとしていきます。
これにはまってしまうと、なかなか周りから忠告をされても、本人は気づきません。
ある日窓口に国際送金をしたいというお客様が来られました。
送金の内容を聞くと、恋人が日本に来るためのチケット代金などとのことでした。
何気ない会話をしていくうちに、実は一度も会ったことが無いし、電話もしたことが無いことがわかりました。
やり取りはSNSのみとのこと。
ここで少しおかしいのではないかと思い、お客様にお伝えしましたが、気にせずに送金してほしいとのこと。
結局送金の手続きは進めることになりましたが、無事に日本に来られたのかは謎です。
こればかりは騙されるまで気づきにくいので、会う会わないの段階でお金の話が出てきたら要注意と考えていくしかないのではないかと思います。
4、フィッシング詐欺

こちらも一度は聞いたことがあるのではないでしょうか。
誰もが知っている大企業からのメールを装って、URLをクリックさせることで
個人情報を盗んだり、公式ホームページと瓜二つのページを作成して、そこにクレジットカード情報を入力させて、情報を抜くといった手口です。
こちらもお客様が窓口に来られた際に、ネットバンキングにログインしようとしたらいつもと違う画面が表示されたとの申告がありました。
画面上は全く同じなのですが、URLを見ると全然違うものが表示されていて、話を聞くと、メールに書いてあったURLからページに飛んだとのことでした。
結果的に個人情報を盗まれているかもしれないということで、そのお客様の口座を停止して、被害があるようであれば警察に行かれるということで決着しました。
もし発見が遅れていれば、口座からお金を抜き出されて、すっからかんにされた挙句、個人情報を売られるということにも繋がりかねない事件でした。
対策としては怪しいメールを見ない、開けない、怪しいサイトにはクレジットカード情報などを載せないなどのほうほうが有効と言われています。
詐欺への対策
詐欺事件を実際にあった会話も踏まえてお伝えしてきましたが、もちろんこれら以外にも詐欺事件はあります。
また、これからも新たな手口を使って事件が起き、被害者が出てくることと思います。
こういった詐欺事件に会わないために日ごろ私が勤めているところでは以下の点に気を付けようとなっています。
- 怪しい聞いたことのないサイトには行かない、利用しない。
- 知らない人からのメールは開けない、すぐに削除する。
- 家族との連絡をまめにする。
- 詐欺事件のニュースを常に取り入れる意識を持つ。
この点に気を付けていれば、どういったものが詐欺であって、誰からの連絡には応じても問題ないのかを判断できるようになり、犯罪に巻き込まれることを防げると考えています。
ただ「家族との連絡をまめにする」については、ハードルが高いと思われる方も多いかもしれません。
我が家では誕生日やイベント(父の日、母の日など)の際に連絡と共にプレゼントを贈っています。
これも犯罪に巻き込まれることを防げると思うので、家族の記念日をカレンダーに入れるところから始めるのもいいのかもしれません。
まとめ
今回はお金を守るという視点で「詐欺」についてお話をしてきました。
どこか他人事のように感じてしまいがちで、私たちも最初はそうでした。
ただ、こういったことを目の当たりにしてきた今は、いつ自分たちが対象になるかわからないという気持ちでいっぱいです。
一度被害にあうと将来設計に大きなダメージをもらうことになってしまうので、日ごろから意識しておくことが重要です。
ちなみに我が家の家計はマネーフォワードで管理して、守っています!
