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【北海道移住】実際に北海道に住んでいる私たちから見る北海道移住記事の理想と現実【FIRE】

こんな人におすすめの記事
  • 北海道移住を検討している方
  • 地方に移住することを考えている方
  • 北海道に住んでいる人から見た北海道移住の記事の感想が知りたい人

こんにちは!にゃーもち夫婦です!

夫猫
夫猫
記事担当の夫猫です
嫁猫
嫁猫
アイキャッチ担当の嫁猫です

最近のネット上で、「FIRE」どの経済的・社会的自由の記事が多くみられるようになってきました。

夫猫
夫猫
FIREは憧れますね

その中で特に重視されているのが「固定費の削減」に伴う「地方(北海道)への移住」がピックアップされているように感じます。

夫猫
夫猫
地方は固定費が安いから、FIREしやすい!みたいな

そんな北海道で生まれ育って、私たちは30年以上が経ちます。

嫁猫
嫁猫
アラサー夫婦ってことです

夫猫が今まで住んだことがある場所は

  • 札幌市
  • 釧路市
  • 函館市
  • 帯広市
  • 伊達市

上記のようないくつかの場所で生活をしたことがあります。

また、祖父母の家が

  • 三笠市
  • 倶知安町

にあったので、こちらの町の大体の生活環境を把握しています。

今年の3月に発表のあった「住みたい田舎ベストランキング」の北海道の市町村の中には、今まで住んだことがある場所や訪れたことのある場所もありました。

都市部から移住する上で、その移住先のことを重々知っているのであれば移住する問題は無いのですが、北海道移住の記事を見ている中で

  • 北海道移住 失敗
  • 北海道移住 想像と違う
  • 北海道移住 現実

といったキーワードが引っ掛かってくることを見ていると、理想と現実のギャップが大きいと感じる人が多いのではないかと感じます。

そこで、実際に北海道に住んでいる身として、北海道への移住を検討している方々へリアルなお話をさせていただいて、参考にしていただければと思います。

夫猫
夫猫
北海道移住記事への私たちなりの感想を言わせてもらいます

※ちなみに話の中では札幌市と北海道の他の市町村との比較をさせていただくところが多いと思いますので、その点ご了承ください。

北海道移住の理想と現実

みなさんが北海道移住に関して抱いているであろうポイントを踏まえて、私見で感想を記載させていただきます。

なお、見る人によってはマイナスなことばかりに思えるかもしれませんので、その点も重ねてご了承ください。

自然が常に近いところにある

この点は確かにそうだと感じます。

夫猫
夫猫
自然は身近に感じますね

今現在住んでいるところからは、10分程度で海に行けたり、山や林道に行けるので、都会と比べると自然が近いところにあると思います。

嫁猫
嫁猫
ジムニーで林道に遊びに行ったりします
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ただ、自然が近いということは虫や野生動物による被害が伴うということ、また、自然災害時には被害を受ける可能性が高いというデメリットが伴います。

虫や野生動物

虫が良く出るという話はみなさんなんとなく想像できるとは思いますが、それがいざ日常生活になった場合は、かなりのストレスがかかると思います。

その要因としては「虫の量」と「虫の種類の多さ」があると考えられます。

虫の量に関しては、夏は外に出れば当然のように飛び交っており、また、地を這っています。

さらに家の中には窓を閉め切っていたとしても、換気扇の隙間や、ドアの開け閉めのタイミングなどでガンガン入り込んできます。

キャンプが苦手な人にはかなり厳しいかもしれません。

「小さいから大して気にならないでしょう」と思うかもしれませんが、自分のセーフティーゾーンである家の中に侵入される状態が日々あると結構きついと思います。

虫の種類に関しても「蚊」や「ハエ」以外にも

  • アブ
  • ハチ
  • ゲジゲジ
  • ダンゴムシ
  • などなど

挙げればきりがないですし、名前も知らないものもでてくることもよくあります。

本当に自然と共存できるかどうかよく考える必要があると思います。

参考までに、我が家の虫対策の記事を紹介しておきます。

虫を家の中に入れない対策!【虫対策グッズまとめ】賃貸物件でも出来る虫対策グッズをまとめました。これで、少しでも虫被害を防げれば幸いです。...

自然災害

海が近い=地震時に津波の被害にあいやすい

山が近い=土砂災害の被害にあいやすい

川が近い=増水に伴うひがいにあいやすい

代表的な例ですが、こういった自然災害は毎年どこかで起こっていると言っても良いでしょう。

夫猫
夫猫
つい先日も雨のせいで、土砂崩れの警報がスマホから鳴り響きました

自然が近いとこのような被害に遭遇する可能性が高まると言えると思います。

住む場所を選ぶ際には、しっかりとハザードマップを確認して、加えて災害対策も厚めに行う必要があること頭に入れて、準備しておくことが必要だと考えています。

我が家では万が一に備えて災害グッズを購入しています。

https://nya-mochi.com/%e6%9d%a5%e3%82%8b%e6%97%a5%e3%81%ab%e5%82%99%e3%81%88%e3%82%8b%e6%88%91%e3%81%8c%e5%ae%b6%e3%81%ae%e4%bf%9d%e5%ad%98%e9%a3%9f/

人が少なくストレスが少ない

この話はよく聞くところですが、実際は人が少なくなればなるほど関係性は濃くなると考えておいた方が良いと思います。

夫猫
夫猫
人が少ないほど良く目立ちます

この点はかなり誤解されてしまうポイントではないかと考えています。

都会は人が多いので、誰が何をしていようと気にならないでしょう。(例えば、カメラを持て町中を撮影していることや、奇抜な格好をしていても個性と認定されるなど)

一方地方では、顔を見ただけで「〇〇に住んでいる〇〇さんだわ」と言った具合に、監視しているわけではないですが、相対的に人が少ないので、目に入ってきてしまうところです。

このことから地方で周りの人たちと違うことをしていると「この前〇〇さん〇〇でこんなことしていたんだよね~」といった具合に情報があっという間に広がることが当然に起こりえます。

また、だからといって周りの人と関係性を遮断していると「変わり者」「非協力的な人」といった具合に、知らず知らずのうちに信頼を失うことにも繋がりかねないです。

なので、地方では人との繋がりが都会よりも一層大事になりますし、周りに合わせるという行動も意識することが必要になってくると考えておいた方が良いと思います。

嫁猫
嫁猫
輪を大切にする精神が必須です

賃貸コストが安い

この点は北海道移住でよく言われるポイントだと思います。

確かに都心と比較すると1LDKで検索すると、かなり価格に差があることがわかると思います。

 

毎月の家賃を下げられるのはかなり良いポイントだと思います。

ただし、賃貸を探すうえでは築年数や暖房装置に注意しておくことが必要と考えます。

冬場の光熱費問題

理由は冬場の光熱費です。

北海道の冬は想像以上に寒いです。

ランキングに入っている帯広は2021年1月には-20度になる日も複数日ありました。

参考:気象庁

夫猫
夫猫
まつげが凍ることも日常茶飯事です

賃貸価格が安くても、築年数が古いと隙間風や、そもそも断熱性が低い建物の場合が考えられるので、その見極めるバランスが必要となります。

冬のシーズンは自宅にいる間は暖房器具をほとんどつけっぱなしになることでしょう。

暖房器具の種類としては

  • 灯油
  • ガス
  • 電気

があげられると思いますが、どれをとったとしても都心と比べると暖房費は大きくかかってくることになります。

我が家の場合は灯油ストーブを使用しているのですが、冬と夏の差額は1万5千円程度の差があります。

北海道の暖房をつけるシーズンは大体11月~5月頃(個人差、場所によって異なります)と見積もると、実に半年間は暖房費が発生することになります。

さらに、夏場は北海道はエアコンが不要!という話も聞きますが、一部の限られた場所だけ(釧路や稚内方面など)なので、年間の気温をよく確認しておきましょう。

ちなみに我々が住んでいるところは夏場は余裕で30度を超えてくるので、エアコンが生命線になっているところです。

嫁猫
嫁猫
北海道は涼しい!という固定概念は忘れましょう

税金問題

また、よく話題になっているのが国民年金保険料などの税金が場所によって大きく異なるというものです。

同じ都道府県でも市町村によって格差があるので、実際に検討している市町村で検索することが大事になります。

人口が少ない場所では保険料をその少ない人口で割ることになるので、結果的に割高になってしまうということです。(一度希望の自治体がいくらくらいになるか計算してみるといいかもしれません。)

参考:厚生労働省

車の保有問題

加えて、場所によっては車が生活に欠かせない存在となることでしょう。

買い物をする場所へ行くのも距離が離れていたり、公共交通機関は30分や1時間に1本など当たり前なので、それを我慢することができるのであれば、車は不要だと思いますが、それを実践している人を私は学生や新社会人、後期高齢者世代の方以外であまりみたことがありません。

特に冬場の買い物は学生の頃していましたが、かなりしんどいです。

夫猫
夫猫
楽をしてコンビニで済ませることがありましたが、結果高くつくことに・・・

仮に軽自動車を保有する場合だとしても(運転は休日のみ、金額は年間表示)

  • 自動車税 10,800円
  • ガソリン代 50,000円
  • 車検 50,000円(2年に1度100,000円と計算)
  • 自動車保険 22,000円
  • 夏タイヤ 15,000円(80,000円相当のものを5年交換で計算)
  • 冬タイヤ 26,000円(80,000円相当のものを3年交換で計算)
  • その他 10,000(夏・冬ワイパー、オイル交換など)

総額で年間183,800円程度かかる計算になります。

さらに車の故障に伴う経費や高速道路代金は含めていないので、さらにかかってくる年もあることが予想されます。

もし今現在車を保有していないのであれば、車両を購入することから検討する必要がありますので、ローン代が上乗せになる計算です。

もっとも今はカーリース、残クレの制度も出てきているので、うまく使えば車両費を抑えていくことが出来るかもしれません。

なんにせよ車との生活は実際問題ほぼ必須と言ってよいと思います。

そのため、賃貸コストを下げられたとしても、上記で述べたような費用によって思ったよりも総額ではコストをあまり下げられない可能性が考えられるということになります。

ちなみに我が家はジムニーを愛車としています。

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まとめ

今回の記事では明るい話というよりは暗い話になってしまったかと思います。

しかし、実際に住んでいる私たちから見た北海道移住の記事は夢物語的な部分が散見されて、この記事を信じて実際に移住した人たちが「北海道移住 失敗」といったような記事をネット上で述べているのではないかと考えています。

夫猫
夫猫
悲しいことです

せっかく生活環境を変えて新たな人生をスタートするというのに、足元をすくわれてしまうのは、北海道住みの我々からしたら心苦しいところです。

ただ、北海道は観光で来たことのある人はご存知の通り、本当にいいところです。

嫁猫
嫁猫
都心より住みやすいと感じます。

それがゆえに移住は慎重になっていただいて、様々な情報のリサーチと実際に短い期間で体験をしてからでも決して遅くないのではないかと思うのと同時に、そうしてほしいと思っているところです。

ぜひこの記事を見て今一度北海道移住の検討材料にしていただければと思います。

また、今後もこういった記事を見かけた場合はブログにしていこうと思っていますので、よろしくお願いいたします。

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