- 高級時計は買ってからもお金がかかる!
- メンテナンス代を甘く見ないこと!
- 今時計を持っている人は、お金の準備を!
※本記事では10万円以上の時計を「高級時計」と位置付けることとします。
みなさんは腕時計をしていますか?
特に社会人の方はマストアイテムとして、日常的に身に付けていますよね?
私も7年前にグランドセイコーを当時約20万円ほどで購入して、現在も使用しています。
ただ、今回その腕時計のベルト部分が壊れて、修理に出したのですが、
トータルで「約1万5千円」かかってしまいました。

「良いものを長く使う」という美学に憧れて購入をして今まで使用してきたのですが、
ここまで修理代がかかるとは思っていませんでした。
また、見積もりの際に「オーバーホール(分解修理)」を勧められ、今回は見送りましたが「約4万円」かかるという内容でした。

ここから、高級時計は「修理代とメンテナンス代がかなりかかる!」ということがわかりました。
とはいえ、この腕時計には壊れるまで働いてもらうつもりです。
ただ、これからのことを考えて、この先この腕時計にいくらぐらい修理代とメンテナンス代がかかるのかをシュミレーションしてみました。
シュミレーション内容は以下の通りです。
- 期間:30年間(私の一応の定年までが約30年間なので)
- 修理箇所:ベルト部分
- メンテナンス代:電池代、オーバーホール代
こちらの内容で将来的な費用を計算してみました。
この結果を見て、高級時計をメンテナンスしながらでも持ち続けるのが良いのか、それなりの時計を壊れたら買い替えるのが良いのかを判断する材料にしていただければ幸いです。
総額で30万円超え!買ったから終わりではない!

結論から言うと、コミコミで30万オーバーのコストがかかる計算となりました。
これだけで「買ったから終わり!」という代物ではないことがわかりましたね。
それぞれの項目と費用を見ていきましょう!
電池代金 2,500円/回
クォーツ式(電池交換が必要なもの)の場合電池交換が必要になります。
当然これをしないと時計が止まってしまって、機能しなくなります。
交換時期の目安は3年となっていますので、10回必要な計算です。
つまり、25,000円かかります。
ベルト代金9,300円/回
今回の修理に出した元々の理由です。
特に交換の時期は明示されていないのですが、付け外しによって摩耗が激しい部分と考えて、5年に一回と考えてみます。
そうすると55,800円かかります。
当然ここもケチることが出来ない部分です。
オーバーホール41,800円/回
時計は細かな部品が沢山入っている精密機械です。
そして腕時計は振動さることながら、外で使用することが多いので過酷な状況を強いられます。
なので、オーバーホールという分解掃除が必要となります。
これが5年に1度必要と言われているものになりますので、
250,800円かかります。
往復送料1,400円/回
工場に直接持っていくことはできないので、時計を郵送する流れとなります。
これが1度の修理で千円程度かかりますので、
14,000円かかる計算となります。
総額 380,160円
ここまでのを全てトータルすると345,600円となります。
ここに税金10%がかかってきます(34,560円)
よって総額で380,160円という結果となりました。
これを見てどう考える?安い?高い?

ここまで費用を見てきました。
38万円というのはスペックの高いPCを購入することが出来たり、1流ホテルに泊まることが出来るような金額です。
また、この時計を売却すると考えても半額以下の価値にしかならなかったです。
もっともロレックスのような超高級ブランドになると、購入価格よりも高くなる可能性が高いので、資産としての意味があると考えることが出来ます。
ですが、全てがそうではないので「資産」にならない可能性がとても高いです。
なので、購入するかを考える判断基準は「思い出を大切にしていく」「名刺代わり」といった「形のないものにお金を払えるか?」というところではないでしょうか。
その点に意味がある、プラスに働くと考えられる方は購入することをおすすめしますが、そうではない方は、スマホ等の代替物を使うほうがベストという結論になります。
全員にはオススメできない高級時計まとめ
時計の本当のあり方は「正確な時間を手軽に確認できる」ということにあります。
そしてそれは、千円の時計でも百万円の時計でもさほど変わりはありません。
ただ、千円の時計は最悪使わなければ手放すことが可能ですが、百万円の時計はそう簡単に手放せません。
大きな金額の商品を購入する際には「メンテナンス代」もつきものと考えて購入しましょう。